求人票はどこを見られているのか?

 鹿児島県の令和4年3月の雇用失業情勢が発表となりました。

有効求人数 46,904人 10.6%増(対前年同月比) 13カ月連続増加
有効求職者数 33,328人 2.8%減(対前年同月比) 7カ月連続の減少
有効求人倍率 1.34倍 同率(前月比)

 求人数が増加し続けているのに対し求職者数は減少傾向にあり、事業主にとっては人手不足を感じているのではないでしょうか。
 弊社のお客様の中でも「求人を出しても中々集まらない」との声をよく聞きます。
 そこで少し古いH29年のデータですが、山形労働局が「就職活動に関するアンケート」というのを発表して、何が求人票で見られるポイントなのか等、実際にハローワークを介して就職された方の声を公表しています。特に求人票作成に参考になりそうな項目をピックアップしましたので紹介したいと思います。

・応募に当たり、重要視する項目

仕事の内容 18.4%
就業場所 15.4%
賃金 10.4%

・求人票の「仕事の内容」欄に詳しく記載してほしい内容
1日の具体的な業務量 23.8%
未経験者が仕事を覚えるまでの時間 13.2%
最初に覚える仕事 10.3%

・労働条件以外で知りたい内容
1日の就業スケジュール 12.8%
募集理由(拡大・欠員) 11.3%
求める人物像・選考基準 10.9%

 求職者が一番関心のある項目は「仕事の内容」でした。そして、その仕事の内容に詳しく記載して欲しい事柄として「1日の具体的な業務量」がトップでした。やはり求職者に、求人票からその事業所で働く具体的なイメージを抱かせることが特に重要なようです。
 求人票を新規作成、再作成する際だけでなく、面接選考時にも以上のような点を意識するといいかもしれません。

<参考>
・鹿児島労働局定例記者会見資料 令和4年4月分
https://jsite.mhlw.go.jp/kagoshima-roudoukyoku/content/contents/2022-0426-6_202204.pdf
・山形労働局「報道発表資料(県内ハローワーク利用者に対するアンケート調査を実施)」
https://jsite.mhlw.go.jp/yamagata-roudoukyoku/news_topics/houdou/_120833/_121039.html